長期にわたる留学生活から得たものは計り知れませんが、ふたつ挙げるとしたら「出会い」と「忍耐力」です。
自分が目標とする大学や学部での出会いは在学中に限らず、卒業後も大切にしていきたいものとなりました。この出会いはクラスメイトだけではありません。
教授やTAも私達には到底できない経験をしてきた方達であり、教授として、また一人の人間としてたくさん影響を与えてくれる存在です。
学校内や学校外での日本人のコミュニティとの出会いや関わりも私が留学生活で得た大切なつながりです。
海外にいながらも日本人としてのアイデンティティを保ち、そして誇りに思うきっかけを与えてくれました。
また、学校内では日本人留学生のための就活準備セミナーや小規模なキャリアフォーラムなどが行われ、普段広いキャンパスの中で滅多に遭遇することがない日本人学生と励ましあいながら切磋琢磨したことは大切な思い出です。
大学留学でのすべての「出会い」が私を一人の人間として成長させ、これからの「出会い」も一つ一つ大切にしていきたいと思うきっかけとなりました。
ふたつめは、自分が何をしたいか明確な目標を決め、それを達成するためにするべきことをすべて自分で実行していくことで得る忍耐力です。
カレッジから四年制大学へ編入する際、ある程度は学校側が助けてはくれるものの、単位をとるタイミングやGPAの管理などすべて自己責任です。
学校側に聞いたらこうしろと言ったからその通りにした、という言い訳は通用しません。自分でまずリサーチし、カレッジ側に確認し、編入先の学校にも再度確認し、細かい部分は自分で志望学部の事務所に出向き確認することが大切なのです。
大学での勉強も予習復習は当たり前で、それも絶対卒業するという目標があれば不可能なことはありません。
これは私達留学生に限らず、カナダの現地学生も同じなのです。私たちには語学の壁があるからこそたくさん努力せざるを得ませんが、その努力が普通にできるようになった頃には卒業が目の前で、また、卒業したあとも怖いもの知らずです。
これから留学をする方たちには、自分の英語力の有無に関わらず、小さくても良いので目標を持ち、日本ではできない経験をどんどんしてもらいたいです!