ヨーロッパ屈指の名門校「ヴロツワフ大学」の魅力

ヴロツワフ大学は、300年以上の非常に豊かな歴史を持つポーランド屈指の伝統ある大学です。小規模なイエズス会の学校から始まり、現在ではポーランド最大規模の学術機関の一つへと発展を遂げました。現在、150もの多彩な学習プログラムを提供し、2万3千人の学生と約4千人の研究者・教職員が在籍しています。

特筆すべきは、20世紀初頭から現在までに9人のノーベル賞受賞者を輩出している点です。優秀な研究者たちは毎年数千本の論文を発表し、280以上の研究プロジェクトに参画して、最先端の発明や特許を生み出し続けています。留学生から選ばれるポーランドの大学として第3位にランクインしており、世界中から集まる優秀な学生たちとグローバルな交流を深めることができる理想的な環境です。

キャンパスは市内に約50の施設を有しています。メインビルディングや文献学部などの美しい歴史的建造物で学べるだけでなく、バイオテクノロジー学部や大学図書館などの最新設備を備えた近代的な研究・教育施設も充実しています。

さらに、ヨーロッパを代表する大学連盟「Arqus(アルクス)」に加盟しており、在学中にライプツィヒ、グラナダ、リヨン、パドヴァなどの提携大学でコースやセミナーを受講できるチャンスもあります。ポーランド南西部で唯一、政府主導の「研究大学エクセレンス・イニシアチブ」に選定されており、新しい研究設備の導入や充実した奨学金制度など、学生にとって多くの恩恵が用意されています。

ヴロツワフ市での豊かで安全な学生生活

留学先としてのヴロツワフ市は、学ぶにも暮らすにも最高の環境が整っています。「決して眠らない街」とも呼ばれ、世界への好奇心や多様性への寛容さが根付いています。

ポーランドのヴェネツィア

市内には5つの川が流れ、12の島と112の橋があることから、その美しい景観は「ポーランドのヴェネツィア」と称されます。1000年の歴史を持つこの街は、面積の3分の1が公園や緑豊かな広場で占められており、ポーランド国内で最も温暖な気候も相まって、誰もが恋に落ちる魅力的な環境です。

ビジネスとイノベーションの街

ポーランド第3の規模を誇る大都市であり、外国人が選ぶ都市としては第2位。ダイナミックな経済成長と外資系企業の積極的な進出により、世界的な有名企業でのインターンシップや就職など、国際的なキャリアを築くための絶好の条件が揃っています。ドイツやチェコなど隣国へのアクセスも抜群です。

文化と芸術が息づく生活

市内中心部には昼夜を問わず活気に満ちたカフェ、レストラン、劇場が立ち並びます。音楽祭や映画祭などの文化イベントも盛んで、ポーランド最古の動物園、美しい植物園や日本庭園、多彩な博物館など、休日のリフレッシュに最適なスポットが数多く点在しており、退屈することはありません。

世界で高く評価される大学ランキング

ヴロツワフ大学は国内外の様々な機関から高い評価を受けています。

  • 教育レベルの指標に基づいた「RankPro」ランキングにおいて、ポーランド国内の大学中第2位を獲得。
  • 2022年のポーランド高等教育機関ランキング「Perspektywy」において第4位
  • 国際的な大学評価機関「U-Multirank」において、「学生の流動性」「学生数に対する科学出版物数」「教職員総数に対する若手研究者数」の3つの重要カテゴリーで最高評価であるグレードAを獲得。
  • 2022年の「QS 新興ヨーロッパ・中央アジア(EECA)大学ランキング」において第49位にランクイン。

英語で学べるプログラム一覧と学費(2024年基準)

ポーランド語ができなくても、英語のみで学位を取得できるプログラムが豊富に用意されています。学費も欧米諸国と比較して非常にリーズナブルです。

学士課程(Bachelor / 6学期・3年間)

専攻プログラム名 初年度の学費 2年目以降の学費(年額) EU市民の学費(参考)
バイオテクノロジー4,150ユーロ4,000ユーロ3,000ユーロ
ビジネスと行政3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
化学3,650ユーロ3,500ユーロ2,200ユーロ
刑事司法3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
文化、思想、人間性3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
知識、文化、イノベーションのための英語(新設)3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
ヨーロッパ文化3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
国際関係 グローバルスタディーズ3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
法学士(LLB)国際・欧州環境法(新設)3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
政治学3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ

修士課程(Master / 4学期・2年間)

専攻プログラム名 初年度の学費 2年目以降の学費 EU市民の学費
国際機関における行政3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
天体物理学(新設)2,150ユーロ2,000ユーロ1,000ユーロ
生物学:統合生物多様性(新設)3,950ユーロ3,800ユーロ2,800ユーロ
化学:高度合成3,650ユーロ3,500ユーロ2,200ユーロ
コミュニケーションマネジメント3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
文化、思想、人間性3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
データサイエンス1,650ユーロ1,500ユーロ1,000ユーロ
東欧ユダヤ人研究(※1.5年プログラム)3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
ヨーロッパ研究:EU政治3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
地理学:観光とホスピタリティ3,650ユーロ3,500ユーロ2,200ユーロ
地質学:応用地球科学3,650ユーロ3,500ユーロ2,200ユーロ
グローバルコミュニケーション3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
国際関係 グローバルスタディーズ3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
法学修士(LLM)国際・欧州法3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
経済・金融学修士(新設)3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
メディアコンテンツ制作(新設)3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
医療バイオテクノロジー4,150ユーロ4,000ユーロ3,000ユーロ
政治学3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
パブリック・ヒストリー3,750ユーロ3,600ユーロ2,300ユーロ
社会学:異文化メディエーション3,650ユーロ3,500ユーロ2,400ユーロ
理論物理学2,150ユーロ2,000ユーロ1,000ユーロ

※上記以外に、週末を利用して学ぶ「パートタイムプログラム(コミュニケーションマネジメント、メディアコンテンツ制作など)」も提供されており、学費はやや低く設定されています。

出願の流れ・スケジュールと必要書類

年間スケジュールの目安

※年によって締め切りが変動するため、必ず大学の公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。

  • 2月: 出願受付の開始
  • 8月: 出願受付の終了(一部のプログラムは締め切りが早いため注意)
  • 9月: ポーランド語の集中コース実施
  • 9月末: 新入生向けオリエンテーション
  • 10月1日: 新学年(秋学期)の開始

合格までの9つのステップ

  1. 将来のキャリア目標に合ったプログラムを選択する。
  2. 大学の専用システムでアカウントを作成し、オンライン申請書を提出。
  3. 書類の提出と登録料の支払いが完了してから2週間以内に審査を実施。
  4. 合格すると、アカウントにオファーレター(入学許可の案内)と承諾書が届く。
  5. オファーを承諾し、署名済みの書類と初年度の学費支払い証明書をアップロード。
  6. 大学側で入金が確認されると、正式な「最終入学許可書」が発行される。
  7. アカデミックカレンダーを確認し、渡航計画を立てる。
  8. ビザ申請、航空券、住居の手配、書類の公的認証(アポスティーユ等)を行う。
  9. 到着情報をシステムに入力し、大学の送迎サービスを確認する。

出願に必要な書類一覧

重要:日本語など、英語またはポーランド語以外の言語で発行された書類は、すべて公式な翻訳を添付する必要があります。

  • 登録料の支払い証明書
  • 【学士課程】高等学校の卒業証明書および成績証明書
  • 【修士課程】学士号の学位証明書および成績証明書
  • パスポートのコピー
  • 英語能力を証明する書類(詳細は後述)
  • パスポートサイズの証明写真
  • 履歴書(CV)および志望理由書(カバーレター) ※一部プログラムのみ
  • ポーランドでの高等教育へのアクセスを認める証明書、または領事館・アポスティーユによる卒業証書の合法化証明(必須)

英語能力の証明方法について

授業にしっかりとついていけるよう、B2レベル以上の英語力が求められます。以下のいずれかの方法で証明が可能です(証明書は発行から3年以内のものに限ります)。

  1. 認定された英語試験のスコア証明書の提出。
    【利用可能な主なテスト】ETS TOEFL、IELTS、Duolingo English Test、Cambridge Assessment English、Linguaskill (Cambridge)、Pearson PTE など
  2. 以前の学校教育がすべて英語で行われたことの証明(卒業証書や成績証明書に明記されていること)。
  3. ヴロツワフ大学付属の「イングリッシュ・ランゲージ・センター」が提供する1年間の準備コースを修了し、B2レベルの試験に合格するか、プレースメントテストで同等レベルを示す。
  4. 以前の大学在学中(学士または修士)に、B2レベル以上の英語試験に合格していること(Diploma Supplementに記載が必要)。

※英語を母国語とする方は、英語力の証明提出が免除されます。

現地の生活費と大学の学生寮

ヴロツワフ大学は、留学生が安心して生活できるよう、専用の学生寮(halls of residence)を提供しています。寮はモジュール形式になっており、1人部屋または2人部屋に、共有のキッチンとバスルームが備わっています。月額の家賃は寮の建物や部屋のタイプによって異なりますが、2人部屋で約600ズウォティ(PLN)、1人部屋で約1,250ズウォティと、非常にリーズナブルです。

1ヶ月あたりの生活費モデルケース

低予算スタイル(自炊中心)

  • 宿泊費(寮): 約600〜700 PLN
  • 食費・日用品: 約600〜700 PLN
  • 通信費: 約37〜55 PLN
  • 交通費・娯楽: 約200〜250 PLN
  • 合計目安: 約1,437〜1,705 PLN
    (約300〜370ユーロ)

中予算スタイル(適度な外食)

  • 宿泊費: 約1,000〜1,800 PLN
  • 食費・日用品: 約1,000〜1,500 PLN
  • 通信費: 約55 PLN以上
  • 交通費・娯楽: 約200〜475 PLN
  • 合計目安: 約2,255〜3,830 PLN
    (約530〜810ユーロ)

ゆったりスタイル(一人暮らし等)

  • 宿泊費: 約2,500 PLN以上
  • 食費・日用品: 約2,500 PLN以上
  • 通信費: 約55 PLN以上
  • 交通費・娯楽: 約500 PLN以上
  • 合計目安: 約5,555 PLN以上
    (約1,170ユーロ以上)

在学中の留学支援と卒業後のキャリアサポート

ヴロツワフ大学は、学生の国際的なモビリティ(流動性)を非常に重視しています。学生や卒業生が世界に向けて心を開き、大学での学びをより発展的な「科学的冒険」へと昇華できるよう、強力なバックアップ体制を敷いています。

学生は、ヨーロッパ最大級の留学支援制度である「Erasmus+プログラム(学生・教職員の交換留学、インターンシップなど)」をはじめ、DAAD、GFPS、CEEPUSといった様々な奨学金・交流ネットワークを活用できます。さらに、ポーランドの大学としては唯一、世界中の大学と提携する交換留学ネットワーク「ISEP」にも加盟しており、在学中に北米やアジアなどさらなる海外留学を経験することも可能です。

卒業後の進路についても心配はいりません。学内に設置された「アカデミック・キャリア・オフィス」が、労働市場へのスムーズな参入をサポートします。専門スタッフによって定期的に開催されるキャリア構築ワークショップ、メンタリングプログラム、そして地元企業や外資系企業を招いたジョブフェア(就職説明会)は、在学生から非常に高い人気を集め、就職活動の大きな助けとなっています。