留学に必要なビザの種類とは?

~国ごとに異なる制度とルールを正しく理解しよう~

海外留学をするには、各国が定める「学生ビザ」や「就労ビザ」などの適切な滞在許可(ビザ)を取得する必要があります
ビザの種類や取得条件は国によって異なり、語学留学・大学進学・ワーキングホリデー・短期研修など留学の目的に応じたビザ選択が必要です。
ここでは、人気留学国を例に、代表的なビザの種類と特徴をわかりやすくご紹介します。


国別|主要ビザの種類と特徴

オーストラリア:Student visa(サブクラス500)

  • 対象:語学学校・専門学校・大学・高校など、3ヶ月以上の正規就学を目的とした留学
  • 就労可否:週24時間までのアルバイトが可能(条件付き)
  • 主な要件
    • 入学許可証(CoE)
    • 海外留学生健康保険(OSHC)加入必須
    • 経済証明・英語力(状況により)
  • 特徴:審査は比較的スムーズ。留学生への支援体制が整っており、長期留学に適した国。

カナダ:Study Permit(学生許可)

  • 対象:6ヶ月以上のフルタイム就学を目的とする留学
  • 就労可否:条件を満たせばキャンパス内外での就労が可能(週20時間まで)
  • 主な要件
    • DLI(政府指定教育機関)からの入学許可
    • 英語力証明(必要に応じて)
    • 財政証明
  • 特徴:6ヶ月未満の語学留学は観光ビザで可能。Co-op(有給インターン)付きプログラムでは別途就労許可が必要。

アメリカ:F-1ビザ(学生ビザ)

  • 対象:語学学校・高校・大学・大学院などのフルタイム留学
  • 就労可否:原則不可(条件を満たすとキャンパス内での就労可)
  • 主な要件
    • I-20(入学許可書)の取得
    • SEVIS(留学生情報システム)登録と費用支払い
    • 英語力・財政証明
  • 特徴:取得にはビザ面接が必要。厳格な管理体制のため、事前準備が非常に重要。

イギリス:Student visa(旧Tier 4)

  • 対象:6ヶ月以上の語学留学・進学留学(大学・大学院など)
  • 就労可否:長期留学生は週20時間までの就労が可能(就労条件は教育機関により異なる)
  • 主な要件
    • CAS(入学許可番号)の取得
    • 財政証明(学費+生活費)
    • 英語力証明(IELTS等)
  • 特徴:6ヶ月未満の短期語学留学は“Standard Visitor Visa”で対応可。

ニュージーランド:Student Visa

  • 対象:フルタイムの就学(語学・専門・大学など)
  • 就労可否:週20時間まで就労可能(14週間以上の就学者に限る)
  • 主な要件
    • 教育機関の入学許可書
    • 健康診断書(滞在期間による)
    • 経済証明
  • 特徴:教育の質が高く、学生ビザから就労ビザへの切替も比較的しやすい。

アイルランド:学生ビザ(Stamp 2)

  • 対象:25週間以上の語学・専門課程など
  • 就労可否:週20時間まで就労可能(就学中)
  • 主な要件
    • 認可校のフルタイムコース受講
    • 医療保険・資金証明
  • 特徴:EU圏で学びながら働けるチャンス。語学+就労の組み合わせに人気。

マルタ:National Visa(Dビザ)または観光ビザ

  • 対象:90日を超える語学留学には学生ビザ(Dビザ)が必要
  • 就労可否:Dビザ取得後、現地申請で週20時間までの就労可
  • 主な要件
    • 入学許可書
    • 海外保険
    • 経済証明
  • 特徴:EU圏ながら比較的ビザ取得が容易で、費用を抑えた留学が可能。

ドイツ:学生ビザ/語学ビザ

  • 対象:大学・専門・語学学校などでの中長期留学
  • 就労可否:制限付き就労可能(年間120日以内など)
  • 主な要件
    • 入学許可
    • 財政証明
    • ドイツ語/英語力(進学内容による)
  • 特徴:学費が安く、滞在許可から永住権申請につながる道もある。

マレーシア:Student Pass(学生パス)

  • 対象:語学学校・大学・カレッジなどでの中長期留学
  • 就労可否:原則不可(一部大学では許可制で可能)
  • 主な要件
    • 学校を通じた申請(個人申請不可)
    • 入学許可証
    • 医療検査
  • 特徴:英語圏でありながら、学費・生活費が安く、英語+アジア文化の両方を学べる。

その他の代表的なビザ

ビザの種類 内容
ワーキングホリデービザ 一定期間の滞在・就学・就労が可能(対象年齢18〜30歳程度)日本人対象国:カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・ドイツ・アイルランド・韓国など
観光ビザ(短期留学) 90日以内の語学留学に利用可(米・英など一部国は滞在日数制限やESTA/ETAが必要)
Co-opビザ(カナダ) インターンシップ付きの教育課程履修者に付与される就労ビザ(Study Permitとの併用)

ビザ取得の注意点

  • 留学開始までに余裕を持って準備を! 国によってはビザ取得まで1〜2ヶ月かかることもあります。
  • 学校選びとビザ要件はセットで確認することが重要です。
  • ビザ申請時には、残高証明・パスポート・健康診断・面接などの追加書類が必要になる場合があります。
  • 渡航後も、滞在条件の順守(出席率・就労時間など)を守ることが義務です。

まとめ

海外留学は「ビザ=滞在のパスポート」です。
行きたい国や受けたいプログラムによって、必要なビザの種類・条件・手続きは大きく異なります
安心・安全な留学を実現するためにも、最新情報を把握したプロのサポートのもとで準備することが成功の鍵です。

 

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